2026.01.06 02:00青い火うわべだけの薄情な雨は針のように降る。話しかけないで。話しかけないから。触れないで。触れないから。傷つけないで。傷つけないから。笑い声も、怒号も、泣き声も、嫌味も、私には聴こえない。小さな青い火だけは、儚くともひときわ熱く燃えている。
2025.10.21 02:00逆走薄々気づいている。みんなが連れ立って歩いているのとは逆方向へ走っていることに。肩はぶつかるし、誰かが「そっちは逆だよ、引き返してみんなと同じ方向へ行こう」って話しかけてくる。それでもみんなの道は居心地が良くなくて。薄々気づいている。向かってる方には崖があることに。人をよけるのも一苦労で、誰かが「そっちには行けないよ、辿り着くことは出来ないようになってる」って話しかけてくる。それでも行ってみたい場所...
2025.02.11 02:00アネステジア人間は死に対して鈍感である。輪廻転生を信じ、故人との再会を願い、死後の世界を想像し、死者が死後の世界で生き続けていることを祈っている。それは死の恐怖や強い喪失感に対する一種の防衛行動と言えるかもしれない。葬儀の場で「笑ってお別れしましょう」と笑い合ったり、「またね」と別れを告げたりするのも同様で、それほど死を完全に受け入れることは容易ではない。一方で、カラスの死への向き合い方に関して興味深い事例が...
2025.02.11 02:00鴉の弔い人間は死に対して鈍感である。輪廻転生を信じ、故人との再会を願い、死後の世界を想像し、死者が死後の世界で生き続けていることを祈っている。それは死の恐怖や強い喪失感に対する一種の防衛行動と言えるかもしれない。葬儀の場で「笑ってお別れしましょう」と笑い合ったり、「またね」と別れを告げたりするのも同様で、それほど死を完全に受け入れることは容易ではない。一方で、カラスの死への向き合い方に関して興味深い事例が...
2025.01.07 02:00スタートまた新しいはじまり。仕切り直し。これからまた長い道のりが待っている。前を向いて頑張らないと普通のみんなに追いつかないとスタートは賑やかに切られ、早くも息切れ。後ろに戻りたいけどもう戻れない。辿り着けそうもないゴールを遠望すれば眩暈。ただ空がきれい。
2023.11.15 11:41カサンドラの襤褸自分を理解してくれる人を探し続けている人を描きました。人に甘えたり媚びたりするのを否定し過ぎることは、人から共感されたり、気持ちを共有したり、心を通わせ相互関係を築くのを拒むことにもつながるかもしれません。「人に自分を伝えること」がどういうことなのか、再考しています。novae 2023審査員特別賞受賞作品