189
傷を抱えた人が、同様に傷を負った他者を救おうとするとき。
189は、
「誰かを助けるための番号」であると同時に、
「自分の過去に触れてしまう番号」でもある。
そこには、善意だけでなく、投影や自己救済、依存といった感情が入り込む危うさがある。
誰かを助けようとすることは、他者を救うことであると同時に、自分自身を救おうとすることでもあるのかもしれない。
そして傷は、人から人へ伝わる。しかし同時に、傷に気づき、誰かを守ろうとする意思もまた、人から人へ渡っていくのかもしれない。
本作は、善意とエゴ、救済と依存、自己救済と他者救済の境界を見つめながら、傷を抱えた人間が他者と関わり、支え合うことの可能性を描いたものである。
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