いろんな作家が桜をテーマに描き、桜をテーマにしたグループ展も多く開かれます。

普段から桜や花が大好きだから取り扱う作家も多くいますが、いつも描いているモチーフから突然変わって桜が描かれた場合には、売れるから描いている、または描かされている場合もあります。

桜は販売しやすい絵柄だからです。春、新しい、明るい、ピンク色、みんな大好き、万人受けします。

私も桜のテーマで描いてほしいと言われて描いたこともありましたが、みんなが連想するような桜を求められ、具合悪くなりました。
この作品は「いわゆる売り絵にされやすいテーマを、自分の本当に描きたいように描いたらどんな見た目でも本当に気に入って目にとめてくれる人はいるのか」という作品の一つです。

私はこの絵を通して、「冬の枝垂れ桜」から連想されるイメージを描きました。